2009年4月18日土曜日

性的介助士 議事録 3月分 その1

http://d.hatena.ne.jp/noir_staff/20090111
http://www.stickam.jp/video/178782473





3月20日
vol.1

熊篠:ノアールがいままで色々なことをしてきましたけど、直接的な性的介助を何回かしたことある。
30いくつかの依頼者から問い合わせのメール。そのメールの中にいきなり「どんな女性がいますか」「ちょっと待ってください。うちは風俗じゃないし、女性もいるし男性もいます。とりあえず障害の程度を聞かないと、どれくらいの障害か」というところから始める。それはメールで。
手の障害がないってときは、何をすればいいの?風俗のイメージでとらえられている。オナニー介助、呼び方は色々あるが、結局射精が伴う。設立4年で、何回かやっているが、手に障害があってマスターベーションができないっていう条件をクリアしなければこちらは手を出さない。動かなくても自助具なり自分でできるのであれば、なるべく手を出さない。
自助具でも間に合わなければ、手を貸します。そのとき、介助する側は男性か女性かは大事?と返信。女性がといわれれば、それは風俗へ行ってください。原則は同性介助のはずだからー例外も多いかもしれないけどー、そうであればうちは利用されなくてもかまわない。断ります。
日にち、時間、場所を決めて、その都合が付くスタッフに行ってもらう。そのとき行けるのがたまたま女性(男性)であってもそれは僕の裁量ではない。
「男性の可能性があるのですか?」と返信がある。「あります」と言うと、「じゃあいいです」となる。4年やっててほんの数件。
風俗との線引きを考えないと行けないだろうなということを考える。うち以外にもそういった性的介助をやっているところがある。しかしそうしたところは風営法を出している。風営法を出しているっていうことは異性介護前提じゃないですか。
「風営法とは。無店舗型風営法。住居またはホテルなどにおいて、異性の客を性的好奇心に応じてその客に接触するサービスを提供する」のがデリヘル。
異性の客を」にひっかかるから風営法を届けを出している。

同性だったら風営法の届けを出さなくても平気。都道府県の条例で、青少年健全育成少年がある。大人が未成年を騙してHなことをしちゃダメということであって、手に障害があって四肢に障害があってっていう未成年。
自分の中学生時代を思い出せばわかると思うけど、自分が障害を持っていてマスターベーションができない場合にはどうするか。同性で風営法に触れず、男性の介護士が男性の障害児に、介助をするってことは、場合によっては可能。
(参加者:条例では同性もダメ)
淫らな行為でないもの。
(参加者:内容不明)
性教育であったり、介助という扱い。
(参加者:内容不明)
都道府県になるとそうなんだ。

未成年のことを考えたときに、なんで風俗の届けを出さなければいけないのか?というところから始まって、同性の性教育とか、介助。マスターベーション介助もかなうかなと思っている。
売春防止法も同性ならいいんでしょ。そうなると、基本は同性介助がいいだろうと思う。そこにもっていくまでにどうすればいいか。
当事者として何をしてほしいか。介助する側にも、ここまではできるけど、というのはあるだろう。そこの擦り合わせを今年一年かけてしていきたい。そうすると「だいたいこんな感じと」というのが見えてくるだろうと思う。

そうした上で、見えてきた中で、関係省庁に持っていくか、独自の民間ルールでやるかという別れ道が出てくる。最終的には明確な基準を作りたい。それが今のところの思惑は一年後か二年後。

性的介助の二つの面。
環境面。ホテルの下調べなど。本人ができないこと。バリアフリーなどのハード面を整えていく。
具体的な介助のソフト面。
性的介助師はどこまでできる人なのかということの確定。

セクシャリティのことは個人差が大きい。色々な資格がある中それぞれの人にできることできないことがあって、また法律上のできることできないことがあって。それを踏まえれば、間接的なことを専門にするか直接的なことを専門にするかを区分けすることはできると思う。ホームヘルパーサービスでいうと、植木に水をあげちゃいけないとか、車は洗っちゃダメとか、窓ふきもダメ、ペットに餌やっちゃダメ。
身体介護でもないし、家事支援でもない。本来の業務でもない。薬も微妙。

芹沢:性的介助師には担保が必要。いきなり熊篠が来ても頼まない。この組織に頼めば安心して何でもやってもらえると誰が来てもいい。
性的介助師を担保する組織。それがないと利用者は利用しない。社会的な地位を確立させなければいけない。
一つは障害者の性に関して。社会的な担保を付けてもらって、うちが運営してと。予算がくるような〜。
いろいろな組織が日本の各地にある。本来はそこからいろんな人たちが集まって事業組合を作って意見を出し合い、利用者に聞くという形で事業体を作りたい。しかし自分たちでやると。うちは熊篠とは意見が違う、みたいな雰囲気がある。

熊篠:風営法の届けを出している。だからどこかで異性介護ありなんだよね。利用者はだいたい男性で、大半が脳性麻痺で、年齢がいってる方が多い。風俗で構わない。

芹沢:森山さんみたいな人が来ても〜担保できない。熊篠が来るよりこっちの彼が来てくれた方がいいわけでしょ。でも担保がないと彼は怖くて手が出せない。バッシング喰らっちゃう。そこを考えなければフェアじゃない。僕はソープに行ったっていいわけですよ。一生懸命年金を貯めればいい。
風歩さんぐらい可愛ければ逆ナンもある。でもそういう人だけじゃない。恋愛も楽しみたいし〜。悶々と考えている。誰が助けるかということ。誰かが担保しますよと言えば喜んで受ける。僕たちが担保しますよ。絶対大丈夫ですよ、という組織を作りたい。

熊篠:男性の身体障害に関していうとバランスがよくなくて、そこがパーフェクトならうちも風営法を出してやればいいが、女性の障害者のことを考えると風営法の届けを出して出張ホストみたいなことも考えたけど、さすがにそれはどうか。
神奈川県には福祉の増進として届けを出しているので、それをしてしまうと僕自身に違和感がある。そうじゃない方法があるだろう。介護の現場を見れば基本は同性介助だし、そこは譲れないっていう風な土台を持ち、そこから積み上げるのがいい。
いきなり始めるのではなく、病院の問診のように、初めはワンクッションを置く。僕も福祉介助受けてるけど、それも福祉事務所の人から判定を受け、週何時間が適当かを見てもらってからだった。初めにワンクッションをおいてから、このくらいの介助が必要だとの判断を誰かがしないと。
うまくシステムができて9割公費負担で介助ができるようになったとしたら、誰かが判断をしないとなると、それは風俗に行けばいい。土台をうまくつくれば女性にもうまく適用できるのではないかと思っている。男のオナニーはわかりやすい。
女性はメールの相談もあるが、自助具としておもちゃを改造したりとか。
(自助具を回す)
まずそういうところから始めたい。今年はひたすら意見を聞く年にしたい。(32分25秒)