2009年5月10日日曜日

性的介助士 議事録 4月分 その2

http://d.hatena.ne.jp/noir_staff/20090405
http://www.stickam.jp/video/178886758





4月29日vol.2
女性①;理解しようという気持ちはあるのですが、性的介助士というものがいまいちよくわからないです。
男性①;熊篠さん自身はお店側の責任というものをどの程度考えていますか?障害者側が保証人や連帯保証人を付けようと言っても、やはり店側は何かあっては困ると思ってしまいます。たとえばですが、雑誌の企画として宮台さんを車イスに乗せて渋谷のラブホテルがいかにバリアフリーであるのかということを調査する案を提出してみたことがあります。しかしその際どこの雑誌も、話を通した編集者は面白いと言ってくれるのですが、持ちかえって編集長に言ってみると、万が一何かがあっては困ると断られてしまった。ようするに、障害者との性行為によってどのような支障があるか未知数ということです。何かあって、その時じゃあどうすればいいかという際、志のある人がじゃあ私が責任を持ちますと言うしかない。熊篠さんだって、あんなビデオに出ていて何があるかわからないわけじゃないですか。それで、腹をくくって自己責任でやっているわけでしょう?全部クリアになって、それじゃあ安全だからやりましょうと言っても何も始まらない。障害者の人と直接コンタクトを取ったうえで責任を持つと言った人が必ずいなくてはならない。女の子側も、理解をしようとする姿勢はあると思う。
熊篠;責任問題でいうと、たいていどこでも言われることですが、僕の経験で言うとソープもそうだし、いわゆるデリーもそうだし、責任というのはどうしようもない。しかし、逆に言うと取られようもない。責任をどう取ってもらうか。たとえば僕が風呂場でこけたとか、何かあった時にどうしてくれんだというのは言えるけれど、でもそれはある意味こちら側の準備不足でもある。たとえばソープに行こうとしたときに、同じようにうちは責任を取れないんでと店員からかマネージャーからかメールが返ってくるけれど、四輪車だから二足歩行よりも確実に安定しているわけです。間違いなく、四足だから二足歩行よりも安定している、と。着替えなどは多少手伝ってもらわなくちゃならないけれども、浴槽へ行く時も、歩いて行こうとするからダメなのであって、四つん這いになって移動したならばそれ以上倒れようがないのではないでしょうか。そういう旨をお店側に返信したら、それならばオーケーです、と返って来た。よくよく話を聞くと、たとえば酔った勢いでソープへ来て、風呂場で滑って頭から血を吹いて救急車というような話の方が多くて、いわゆる障害者を風俗に連れて行く人から話を聞けば、慎重になるのは、それはやはり障害者本人であると言う。だから、一番安全な方法で確実に辿り着けるような方法を考えるのは障害者の方なのだろうと。そうすると、逆に言ってしまえば一番安全なお客さんかもしれない。無茶をしないでしょう?・・というか出来ないでしょう。現状、いわゆる合法的な風俗で言うと一応どこも本番ないわけです。しかし、力づくでやらせろという場合もなくもないかもしれない。しかし、身体の自由が利かないからなすがままだし、言うがまま。先ほどのSМクラブでもそうだけど、見えない縄で縛られているわけだから、身体が動かないわけだから、たぶん逆に言うと安全なんです。取りまわし方、コツさえ掴んでしまえばこんなに安全な客は、まぁお金の問題はあるにせよ、いないのでは?
女性①;私もそこまで慎重になる必要はないと思うんですけど・・。呼んでくれる時点で、無茶と呼べない人を呼べないんじゃないかと思うし。SМクラブと同じように、書いてもらうのと同じでいいんじゃないでしょうか?
熊篠;あと、たとえば一人暮らしだったら実家とか、施設だったら個室とか。細かいところになってしまうと、施設はシャワーが使えない環境だったりするので、行為の前後でシャワーが使えない問題をどうクリアするかとか、そういったことの方が僕は気になります。
女性②;あの、私、二十代の頃に五年間リゾートホテルに勤めていたんですが、ホテルを紹介する本や雑誌の中でミシュランではないけれど、そういうのがあるんです。高級ホテルになればなるほどお年寄りのお客さんが多くて。車イスの人も。結構そういうことも判断の一つになっていると思います。確かにそういうところに星が多く付いているところは高いし。今のお話を聞いていたら、態度の部分ではお金の問題を度外視して雑誌などの資料はあります。過ごしやすいかどうかのソフトな面では社会的に受け入れづらいものだけれど、ハードな面では、たとえばそこに何か名目を立てて税金でカバーするならば逆に取り入れやすいのではないでしょうか?
男性①;たとえば、定額給付金をそういうことに使って、自分のお小遣いで女性を呼んで、という?
女性②;そう。だから一つの障害者の人のレジャーとしてと考えてもらって、それを楽しむために国が援助する。ハードな面の補助ならば大手を振るって何かの名目を付けられるような気がしないでもない。
男性①;東京都だと、宿泊費の補助があるんですよ。指定のホテルがあって、そのホテルに申請すると障害者割引でたしか半分になる。
女性②;そっちのほうがハードルが低いかもしれませんね。性的介助士と言うとちょっとどうかな、と思ってしまうし反対意見も増えてしまう。ただし、レジャーに行くとなれば補助を付けることに対してそんなに世の中の人がそれは駄目だと言いにくい感じはしますけど。
男性①;まぁ、そこは要求していかなければならないところなんだけど。長い目で見れば、やはり性的介助士は必要なのではないかと思いますし。今までの案はあくまでそれに至るまでの一つのプロセスです。
女性②;障害者でも健常者でも、そういう場所に行く時は隠れて行きたいわけだから。それを助けてあげるのはやはりホテル側の仕事ですし。確かに、将来的には性的介助士がいるのは理想なんでしょうけれど、少し日本的な考えというのか、そう言った面でホテル業界の接客でも、リゾートホテルであってもラブホテルと変わらないわけですよね。掃除をしていればわかりますけど。でも名目はリゾートホテル。世間的にとらえ方は全く違う。
熊篠;そうですね。ラブホテルに行って来たというのと、リゾートホテルに行って来たというのではえらい違いです。
女性②;ラブホテルという名目に公的資金を求めるとなると健常者でも問題があるのに、障害者となるともっと何か問題を感じるのは普通ではないでしょうか?ホテル側から見ればとりあえず今の段階ではまだ早いのでは?熊篠さんが活動するにしても・・。

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